資産運用

積立投資のメリットを元銀行員が解説!

積立投資のメリット

どうも、おいちゃんです。

本日は積立投資を行うメリットについて解説していきます。

初めて投資を行ってみたいと思っている方の参考になるように分かりやすく解説していますので、是非参考にしてください。

積立投資とは?

投資には興味があるけど投資はお金持ちがやることだし、危ないイメージがあって一歩を踏み出せないと思っている貴方。

投資はお金持ちだけがやることではないですし、危ないことでもありません。

むしろ、投資はお金持ちじゃない人が少しでもゆとりある生活を送るために行うものであり、投資を行わないことが今後リスクになってくる可能性があります。

銀行員時代に「昔は金利が7%とかだったのに今は低くて銀行はケチね」というお客さんがかなり居ました。

今と昔は違いますし、金利が低いのも銀行のせいではありません。現実をしっかりと受け入れてお金とどういった付き合い方をしてくいくかで今後の人生の豊かさが変わってきます。

投資を行わないことのリスクについても解説をしているので、気になる方はチェックしてみてください。【資産運用】元銀行員が解説!投資をしないことのリスク

今回はその投資の中でも、リスクを抑えつつ将来の為に資産を育てる投資手法の一つである積立投資に要点を絞って解説しています。

この積立投資とは呼んで字のごとく、積み立てていく投資です。

積立預金をやっている人はイメージがつくかもしれません。

要は毎月決まった金額で決まった日に投資を行っていくことです。

積立預金と積立投資の違いは以下を参考にしてください。

積立預金

・毎月10,000円を毎月27日に普通預金から積立預金通帳へ自動振替される。

積立投資

・毎月10,000円で毎月27日に自動で○○投資信託を購入。

※両手法とも金額、日にち、商品名は仮条件

この積立投資のメリットについては下記にて解説しています。

積立投資のメリットは?

ドルコスト平均法

「ドルコスト平均法」とは、投資信託や株等の金融商品を定額で積立購入していくと、金融商品の価格が高い時の購入数量を抑えることが出来、価格が安いときは購入数量を多くすることが出来ます。そうすることで平均取得単価を下げることが出来ます。

ちょっと難しかったかもしれませんね。

そもそも金融商品の価格って何?と思った方もいると思います。

まずは基本的な金融商品の価格について、金融商品の中でも代表的な投資信託を例に分かりやすく解説していきます。

投資信託等の金融商品にはその商品毎に価格があります。

例えば、ガソリンは1ℓ=150円と表記されているのをよく見かけますよね。

ガソリンの表記は「ℓ」で表記されており、投資信託は「口」で表記されます。

ガソリンは1ℓで価格が表されますが、投資信託は10,000口で価格がよく表記されています。

因みに投資信託の価格のことを基準価額と言います。

具体的な数字で見てみると、、

9月28日の価格(仮条件)

ガソリン価格:1ℓ=150円

投資信託の基準価額:10,000口=12,000円

10月3日の価格(仮条件)

ガソリン価格:1ℓ=160円

投資信託の基準価額:10,000口=13,000円

ガソリンの価格が日々変動するように、投資信託の基準価額も日々変動しています。

ここでは投資信託と一括りにしていますが、投資信託は数多くの商品があり、その商品毎に基準価額が違うのでそこも押さえておきましょう。

これで金融商品にも価格があることを理解して頂けたと思います。

価格について理解して頂けたところで、「ドルコスト平均法」について再度説明します。

「ドルコスト平均法」は価格が安い時に購入量を多くし、価格が高い時に購入量を減らすことで、平均取得単価を下げることが出来ます。

平均取得単価が下がることで、「安く仕入れて高く売る」ということが出来る可能性があります。

メルカリ等でモノを売るときは、買った当初の価格より高い値段で売らないと自身の利益が無くなってしまいますよね。

金融商品も一緒で、安く購入し価格が高くなった時に売らなければ利益を得ることが出来ません。

なので、「ドルコスト平均法」は定額で投資信託等の金融商品を積立購入していくことで、価格の高い投信の口数は少なく、価格の低い投信の口数は多く購入していくことで価格の安い投信の口数が多く保有でき、平均取得単価を下げる効果があります。

例として、定額購入していく「ドルコスト平均法」と定量購入していった場合の違いを表にまとめました。

平均購入単価を見てみると定額購入の方が口数を多く保有することが出来ており、平均購入単価も定額購入の方が安いことが分かります。

定額購入
定量購入
基準価額/1口 購入価格 購入口数 購入価格 購入口数
1ヶ月 1,000円 1万円 10口 1万円 10口
2ヶ月 900円 1万円 11.1口 9千円 9口
3ヶ月 1,200円 1万円 8.3口 1.2万円 12口
4ヶ月 1,100円 1万円 9.1口 1.1万円 11口
5ヶ月 900円 1万円 11.1口 9千円 9口
6ヶ月 900円 1万円 11.1口 9千円 9口
合 計 6万円 63.5口 6万円 60口
平均購入単価 944円 1,000円

例えば、2ヶ月目を見てみると基準価格が900円で定額購入した際は11.1口購入出来ていますが、定量購入の場合9口しか購入出来ていません。

続いて、3ヶ月目を見てみると基準価格が1,200円となっています。定額購入した場合は8.3口、定量購入の場合12口となります。定額購入の方が購入口数が少ないことが分かります。つまり、高い価格の投信の購入口数を抑えることが出来ました

平均取得単価も944円となっており定量購入よりも安いです。

また、安い時に多くの口数を購入しているので口数も定量購入よりも多いです。

このように「ドルコスト平均法」は高値掴みをなるべくさせないようにしてくれるとても良い仕組みだということです。

後は、一度にまとまった金額で購入する場合は価格が固定されてしまうリスクがあります。

そういったリスクも積立投資の場合は軽減することが出来ます。

勿論金銭的に余裕がある人は一度にまとめて購入し、資産運用を行っていくことも一つの手だと思います。

ただ、投資をする上ではリスクと上手に付き合うことが大切になってきます。自分にあった投資の仕方を選びましょうね。

積立投資のメリットの一つであるドルコスト平均法については以上になります。

続いてのメリットは複利効果についてです。

複利効果

「複利は人類最大の発見である」byアインシュタイン

アインシュタインが言うくらい凄い仕組な訳ですから、複利は活用しないと勿体ない仕組です。

この複利効果は長期投資を行う際にとても効果を発揮します。

なので逆に言うと短期的な売買ではあまり効果がありません。

今回の積立投資は中長期的な運用を行うことを前提としているので、この複利効果の恩恵を受けるとこが出来ます。

この複利効果とは、簡単にいうと投資で得た利益を再投資に回すことです

利益を元本と一緒に再投資することで投資に回す金額が増えますよね。

そうすると単純に貰える利益も増加する可能性が高まるということです。

複利で運用を行った場合と単利で運用を行った場合の違いを下記の図にて簡単に解説します。

こちらは金融庁から抜粋した投資と複利効果の関係を表した図になります。
複利効果出典:金融庁

複利で運用していくと投資成果を受け取らず再投資していくことになります。

図を見てみると単利と複利それぞれで運用した場合の投資経過が全然違うのが分かります。

複利で運用した場合:259万円

単利で運用した場合:200万円

差額:約60万円

複利で運用した結果、60万円の差が出ました。

これが更に期間が延びていくと金額がどんどん大きくなっていきます。

これが複利の効果です。

積立投資ではこの複利効果の恩恵を受けれるメリットがあります。

運用する際はこの複利を有効活用しましょう。

積立投資を行うにはネット証券がお勧め!

ネット証券とは?

積立投資のメリットは理解できたけど、どこで出来るの?と思った貴方。

是非ネット証券を活用しましょう。

ネット証券とはネットでの運営を主軸として行っている証券会社のことです。

何故、積立投資を行うにはネット証券がいいのかといいますと圧倒的な商品数と手数料が安い商品が豊富なためです。

銀行などでも行うことが出来ますが手続きが煩雑な上、商品数が圧倒的に少なく手数料もネット証券会社より高い商品が多いです。

ネット証券では、ほとんどの手続がネットで完了してしまう為手間が掛かりません。

押し売りしてくる担当等も特につかないので自分のペースで投資を進めることが出来ます。

今回は、ネット証券の中でも特にお勧めのネット証券会社を2社紹介します。

SBI証券

ネット証券を行う際にまず開設しておいて損をしないのが、SBI証券です。

SBI証券はネット証券口座開設数国内No.1企業で信頼性も抜群です。

金融商品の品揃えも豊富で、何より手数料が安い商品を多く扱っています。

※手数料の金額は金融機関毎に違います。

そして証券口座開設に併せて住信SBIネット銀行の口座開設も簡単に行うことが出来ます。

併せて口座開設することで「住信ハイブリット預金」を利用することが可能です。

この住信ハイブリット預金とは「振込・出金手数料が無料になったり、預金金利が通常よりアップする」といった特典付きです。

私も証券口座を開設する際に、この住信SBIネット銀行の口座を開設しました。

やはり出金手数料が無料になるのは嬉しいです。今のご時世、出金手数料の方が預金金利で付く金額より高いですからね(笑)

ネット証券を開設する際はこのSBI証券を是非活用してみましょう。

SBI証券の口座開設方法はこちらで解説していますので参考にしてください。

3000円投資の始め方を元銀行員が解説!【SBI証券口座開設編】

楽天証券

今勢いのあるのが楽天証券です。

こちらは楽天グループの強みを活かし、資産運用をしながら楽天ポイントも貯めることが可能です。

楽天ポイントで金融商品の購入も可能です。

そして何と日経新聞を無料で読むことが出来る特典付きです。

ビジネスマンには嬉しすぎる特典ですね。

日経新聞は紙面とネット2つ登録すると5000円程取られますからね。大きい出費です。

因みに無料となる日経新聞は「日経テレコン21」というサービスから購読可能になります。

以前はPCでしか見れないというデメリットがありましたが、「iSpeed」というアプリを使えばスマートフォンやタブレットでも閲覧することが可能になりました。

楽天ユーザーと日経新聞を読んでいる人は是非楽天証券を活用してみましょう。

因みに楽天証券も商品の品揃えは豊富ですのでご安心を。

積立投資まとめ

積立投資のメリットについてまとめると

・中長期投資は安定的な運用が可能。

・長い間預けることで「ドルコスト平均法」で安定的な運用が可能。

・長期的な投資は複利効果の恩恵を受けることが出来る。

・積立投資をやるなら、ネット証券で始めるのがお勧め。

以上になります。

興味がある人は是非投資を始めてみましょう。

今回の記事が貴方の金融リテラシー向上に役立てたのなら幸いです。