資産運用

タンス預金をお勧めしない理由

タンス預金をお勧めしない理由

どうもおいちゃんです。

本日はタンス預金について解説していきます。

タンス預金とは自宅のタンス等に金庫を設置し、管理保管を行うことです。

金庫を使わず、そのまま袋に入れて保管してしまっている人もいますが、、

私が銀行員生活だけでなく、私生活等の様々な視点からタンス預金をお勧めしない理由を解説していきます

このタンス預金は本当にお勧めしないです。

少し前に金庫がバカみたいに売れた時期がありました。その要因が相続対策、マイナンバー対策やマイナス金利の影響による銀行の経営状況の悪化、預金金利の低下を理由に増加したようです。

昔の世代は銀行の破綻等をリアルに体験しているので、そういった理由から銀行等の金融機関を完全に信頼していない印象があります。

しかし、だからといってタンス預金を選択するのは安易過ぎます。

タンス預金がもたらすデメリットは以下の通りです。

タンス預金は相続対策ではなく隠蔽行為

タンス預金を相続対策として行う人は今現在でも少なからず居るようです。

これバレたらかなり重いペナルティが課せられます。

本来の相続税額に40%の重加算税が掛かります。

本来貰えるはずだった分も隠すだけで税務署に持っていかれますので、安易にタンス預金で資産を隠すような真似はやめましょう。

タンス預金は盗難被害に遭う可能性が高い

当たり前のことですが、タンス預金に銀行などの金融機関並みのセキュリティはありません。

自宅に置いておくというだけで常に盗難のリスクに晒されてしまいます。

金庫に入れているから大丈夫な訳ではなく、一般的な自宅の金庫だとそこまで苦労せずに持ち出さる可能性が高いです。

更には家族だからといって安心してはいけません。

銀行員時代のお客様で勝手に祖母の現金を使い車の購入を行っていた人が居ました。

これは流石にドン引きました。。。

自宅にタンス預金していると盗難というリスクに晒されるということをしっかりと認識してください。

タンス預金は震災が起きた場合全て無くなってしまう可能性が高い

続いては震災が起きた場合です。

私は東日本大震災を経験しており、数多くの自宅が津波で流される現状を目の当たりにしました。

津波が去った後、辺りには沢山の残骸がありました。その中に沢山の現金がありました。

がれき撤去をしていると札束が普通に出てきたりしますからね。。

家財の特徴などで近所の人のだと分かる場合もあったのですが、分からない場合は勿論警察に届け出をします。

後は自宅が半壊になった人などはかなりの確率で泥棒に入られていました。

あまりニュースになっていませんが、この盗難も凄い被害がありました。半壊等になった自宅に住むわけにはいかないので、避難所に避難している間に盗みに入られることが頻発しました。

まあ金品を避難所に持ってい行かないのも防犯意識が低すぎると思いますが、、、

レジなんかは壊して現金取っている人も目撃しました。本当に北斗神拳の世紀末みたいな世界でしたね。

なので、震災が起きた場合タンス預金をしてると家財を全て失う可能性があるので、現金としてではなく、銀行等に預けておきましょう。

まとめ

タンス預金のリスクについて簡単にまとめてみました。

ある程度の現金を保有しておくことは大事だと思いますが、札束をタンス預金しておくのは上記で説明した通り本当にお勧めしません。

銀行ではペイオフ制度があるので、破綻した場合でも1,000万+利息の分は保証されています。

一般的な家庭でしたら、複数の金融機関に口座開設しておけばこのペイオフ制度で賄えると思うので、無理にタンス預金する必要はないと思います。むしろタンス預金にしておく方がペイオフのような保証がないのですべて失う可能性があります。

銀行に預けるのは金利が低いから嫌だという人は金融商品での資産運用を行うのも一つの手です。

投資なんて、、と思うかもしれませんが、現在投資をしないことの方がリスクになる場合もあります。【資産運用】元銀行員が解説!投資をしないことのリスク

タンス預金は日本全体で40兆円以上あると言われていますが、本当に勿体ないです。

是非有効的な資産運用を行い、インフレなどのリスクから資産を守っていきましょう。